10月6日(木)、晴天と雨天を繰り返す秋らしい天候の合間をぬって行われたAiZ’S-RiCEの稲刈り。
米づくりの大きな節目を迎えた生産者の取り組みと想いを取材しました。
収穫の適期を迎えたAiZ’S-RiCE。雨の合間に刈り取り。
雨が降るたびに冷え込みが増してくる会津の秋。収穫適期を見定めながら、雨の合間をぬってAiZ’S-RiCEの稲刈りが行われました。今回訪れたのは会津若松市北部、会津盆地の中央付近にある渡部義勝さんの田んぼです。稲穂にはぷっくらとした大きな粒が実り、収穫を待ちわびているようでした。もともと会社員だった渡部さんは結婚を機に義父から継いだ米作りを始め、今年で15年目。AiZ’S-RiCEには初年度から携わり、今年で5年目となります。「もっとうまい米をつくりたくてAiZ’S-RiCEの栽培を始めました」と渡部さんは米づくりへの想いを語ります。
試行錯誤の5年間。その集大成が稲穂に実る。
AiZ’S-RiCEとの5年間はまさに挑戦の日々だったそうです。初年度は食味値80以上をクリアして満足できる品質だったものの、その後2年間は基準値に至らず、不合格が続きました。試行錯誤の末、昨年は3年ぶりに合格。品質向上の理由を「肥料を追加するタイミングと量が掴めてきたことが大きいです」と渡部さん。その栽培法を確立する機会として臨んだのが今年。結果は見事合格。4月から5月の育苗期間に気温の変動が大きく、6月末の梅雨明け後も、雨や曇の日が続く難しい一年となりましたが、田んぼには会津産米らしい大粒の米が努力の成果として結実していました。
手間をかけるほど、おいしくなる。ぜひ味わってほしい。
渡部さんが米づくりの最後の工程として重視しているのが適期収穫です。AiZ’S-RiCE以外にも多様な品種を生育しているため、それぞれを適期に収穫できるよう春から収穫時期を見据えて栽培時期を調整しています。AiZ’S-RiCEは農薬の使用が厳しく制限され、雑草は手刈りで対応する等、手間がかかる上に、収穫量も多くありません。それでもなぜAiZ’S-RiCEへ挑戦し続けるのでしょうか。「手間がかかるからこそ、やりがいがあります。もっとうまい米を作って、もっと喜んでいただきたい。AiZ’S-RiCEを多くの人に知ってもらい、実際にご自身で味わってもらいたいですね」。
5年間の努力が詰まった稲穂を抱える渡部さん。
食味値80以上は簡単ではありません。おいしいお米をみなさんに食べてもらいたい。その一心で日々取り組んでいます。AiZ’S-RiCEをぜひ召し上がって、他のお米と比べてみてください。