7月25日(月)、青々とした田んぼが広がる会津盆地には、雲の合間から時折陽光が差し込んでいました。
梅雨明けの後、不安定な天候が続く中、AiZ’S-RiCEの生産者の取組を取材しました。
平年より25日、昨年より17日早い梅雨明け。
今年の東北南部の梅雨明けは6月29日でした。平年より25日、昨年より17日早く、1951年の観測開始以来、6月中に東北地方で梅雨が明けたのは初めてのことです。しかしながら、7月に入ってから「戻り梅雨」のような不安定な天候が続き、生産者にとっては1日も気を抜けない日々となりました。夏の暑さと不安定な気候によって稲を疲弊させないように細心の注意が必要です。「朝晩2回、毎日田んぼを見に来ます。1回じゃ足りません。」そう語るのは会津若松市河東町でAiZ’S-RiCEを栽培する長谷川さんです。
AiZ’S-RiCEならではののびのびとした生育環境。
会津盆地には一面の青々とした田園が広がっています。どれがAiZ’S-RiCEの田んぼなのか一見しても分かりません。「稲と稲の間隔を見てください。」長谷川さんに言われるまま目を凝らすと、その田んぼだけ、稲と稲の間の水面に光が反射していました。「うちではAiZ’S-RiCEの田んぼは、陽光をいっぱい浴びられるよう間隔を広く保って稲を植えています。風も通りやすく病気を予防できます。」実際、AiZ’S-RiCEの稲は束が太く、生命力を感じます。量でなく質を求めた栽培方法がおいしさの違いに繋がっています。
AiZ’S-RiCEを超え、さらなる高みを目指す。
「米づくりには教科書に載っているような正解はありません。」と語る長谷川さんは、13の経営体で構成される生産部会の部会長でもあります。AiZ’S-RiCEの厳しい条件をクリアするだけでなく、さらなる品質向上に努めています。「自分の作った米が、評価される。それがやりがいにもなります。生産者同士で切磋琢磨し合う日々です。」AiZ’S-RiCEのおいしさの背景には、生産者一人ひとりの真っ黒に焼けた笑顔があり、情熱があります。秋の収穫まで真剣勝負は続きます。
AiZ’S-RiCEをつくる人
地元の学校の給食に出たAiZ’S-RiCEを食べて、子どもたちがおいしいと言ってくれたのがなによりの喜び。子どもたちは正直ですから。みなさんもぜひ召し上がってみてください。